ハナ(カマ)

長い白髭を蓄えた天狗面を被り、一人だけ他のガッチとは違う装束を纏ったガッチは、ガッチの長老、「ハナ」(「カマ」とも呼ばれる)。シボではなくさかき紙垂しでで飾られた長柄の鎌を持ち、神幸の際は行列の先頭に立って神様を導いていきます。天狗は猿田彦命さるたひこのみことを表したもので(鼻が高く赤ら顔で恐ろしい顔つきだったとされる)、猿田彦命は、日本神話の「天孫降臨てんそんこうりん」において、天の神々が日本の国へお降りになるとき道案内をした神様であり、物事を良い方向へ導く「みちひらき」の神様として信仰されています。ハナは刃物を持っているため恐ろしいと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、ハナの鎌は道を清めるための道具で(杖としても使う)、人に向けることはないのでご安心を。


アカメンノ

太くて短い特徴的な2つの角を持つ赤鬼面はアカメンノ。これは神楽面で、古いものは祭りが始まった初期の頃から使われているのではないかと思われるほど年季が入っていて恐ろしい顔をしています。野波で昔行われていた神能と関係があるとかないとか。ちなみに鬼面を被らない、頭を赤い布だけで覆ったガッチは「クソガッチ」と呼ばれますが、「クソ」は出雲地域において「モノマネ」を意味し、クソガッチは「アカメンノのもどき」という意味合いがあるのだとか。近年は多種多様な面を被ったガッチがいますが、昔はアカメンノが主流だったのでしょう。


ゴールド仮面

一際目立つ黄金の面を被ったガッチ。これは主に能の「石橋しゃっきょう」という演目で用いられる「獅子口ししぐち」という能面のようです。獅子のように口を大きく開き、牙をむき出した凶暴な面相のガッチで、足が非常に速く、一度狙われたら逃げ切ることは難しいでしょう。とても人気のあるガッチで、野波地区の人たちが持っているガッチ祭りTシャツの袖にはゴールド仮面がプリントされています。

※ガッチ祭りTシャツは、運動会などで野波チームの一体感を出すために着用されていますが、ガッチ祭り当日に着るものではないです。


シシ

獅子頭を被ったガッチ。他のお祭りでもよく登場する獅子は、カチカチと口を鳴らしながら華麗な舞をして見物客を楽しませてくれますが、ガッチ祭りのシシは違います。荒々しくシボを振り回し、奇声を上げながら向かってくるのです。頭が重いので走るのは苦手。頭を噛んでもらうと無病息災になると言い伝えられています。


まめガッチ

かわいい子供のガッチはまめガッチ。でもかわいいからといって油断していると痛い目にあいます。